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いきなりですが、問題です。
上の写真のトウモロコシ、上下で粒の形が少し違うのがわかりますか?
そう、上が少し縦長のほっそりフォルムで、下がやや丸みを帯びたぽっちゃりフォルム。並べた粒の数は同じ10粒ですが、下のぽっちゃりさんの列の方が、横に長くなっています。

じつはここに前回の記事に続くポップコーンの秘密が隠されているのです(ちなみに前回は、ポップコーンに使われているトウモロコシは「爆裂種」という品種であることを実験とともに、紹介しました。気になる方はこちら)。
では、この2つの何が違うのでしょうか。答えは、炒ってみればわかります。

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オリーブオイルを流し込み、熱した深めの鍋に入れたほっそりさんの爆裂種は、ポンポン、ポンポンと軽快な音を立てて爆裂。一方、同じくオリーブオイルを流し込み、熱した深めの鍋に入れたぽっちゃりさんは、ポンポン、ポコポコ、ポンポン、モコモコと鍋の中でぎっちり膨らんでいるような雰囲気です。

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我慢しきれず、少しだけ蓋を開けたら、モコモコモコモコとポップコーンが溢れ出してきました!

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慌てて蓋を閉め直し、待つこと数十秒。爆裂が収まったところで、完成です。

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いかがでしょうか?
向かって左側がほっそりさんからできたポップコーン。右側がぽっちゃりさんからできたポップコーンです。2種類の爆裂種の違いは、破裂した後の形にあります。
ほっそりさんからできたポップコーンは、チョウチョが羽を開いたように大きく広がるので「バタフライ型」、右のぽっちゃりさんからできたポップコーンは、丸み帯びたキノコのような形状から「マッシュルーム型」と呼ばれています。

おなじみマイクポップコーンに使われているトウモロコシは、バタフライ型の爆裂種。一方、ここ数年、大人気となっているキャラメルなどをコーティングしたグルメポップコーンで使われているのが、マッシュルーム型なのです。

見た目同様、食感もふんわりしているマッシュルーム型は、全体的に丸みがあり、コーティングに適した形状をしています。そこで発達したのが、全体をキャラメルやチョコレート、メープルシロップなどでコーティングする味付け。サクサクふわふわの歯ごたえと濃厚な味わいが重なり、バタフライ型とはまた違った楽しさがあります。
日本で本格的に流通し始めたのはここ数年ですが、アメリカではテーマパークなどを中心にさまざまなフレーバーを付けたポップコーンとしておなじみです。
ちなみに、乾物店などの店頭で市販されている爆裂種の大半はバタフライ型。マッシュルーム型の販売はネット通販が中心ですが、家庭用に小分けされた商品も登場しています。
ポンポン、ポコポコ、ポンポン、モコモコと膨らんでいくマッシュルーム型を、ご家庭のキッチンで試してみてはいかがでしょうか?

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