フキダシ
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東海大学ウェルビーイング研究所 客員教授
医療法人財団 湖聖会 銀座医院 院長補佐・抗加齢センター長
日本臨床栄養協会理事長
久保 明先生
くぼ・あきら 1979年慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。
1988年米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門に留学。帰国後、一貫して予防医療とエイジング医学・生活習慣病診療に従事。「高輪メディカルクリニック」を設立し16年間院長を務め、現在は医療法人財団 湖聖会 銀座医院で診療。

人の老化度を科学的に測るエイジングドックを開発し、銀座医院では「プレミアムドック」、東海大学では「抗加齢ドック」を立ち上げ、現在は東海大学ウェルビーイング研究所 客員教授。学会発表などのほかその結果に基づく運動・栄養療法などを実践している。また、エイジング医学、サプリメントやスポーツ医学の世界最先端の情報と実践を駆使した講演や企業のアドバイザーとしても活動。

元 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会専門委員。内分泌・糖尿病専門医。日本総合健診医学会審議員。
久保明事務所 公式HPはこちら
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ポップコーンには、"体内のサビ"と呼ばれる「酸化」を抑える効果も!?

Q.ポップコーンには「抗酸化物質」のポリフェノールが含まれています。エイジングのケアにも有効ですか?

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有効です。ご存知の方も多いでしょうが、「酸化」とは、体内に取り込んだ酸素が食品の栄養素と結びつき、熱やエネルギーを生み出す際に発生する活性酸素が細胞を傷つけたり、体を構成するさまざまな物質を酸化させてしまう現象です。

鉄などの金属が錆びてボロボロになるのも酸化が原因なので、体内の酸化は「体のサビ」とも言われ、老化を進ませる大きな要因のひとつとなっています。体内の酸化を防ぐには、タバコやアルコールを控える、軽い運動、紫外線をさけるなどの生活習慣が重要ですが、抗酸化成分が含まれた食品を摂ることも大切です。

ポップコーンに含まれるポリフェノールは、植物性の抗酸化成分ですが、その効果は摂取から3〜4時間程度とされていますので、一度に大量に食べるのではなく、日々のおやつとして継続的に取り入れることをおすすめします。

Q.ポップコーンのポリフェノールに含まれる「フェルラ酸」は、認知症のリスクを下げる効果もあるというのは本当ですか?

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私はフェルラ酸についてはあまり詳しくないので、具体的なデータを出せないのですが、認知症リスク予防に対するフェルラ酸の効果というのは、十分に期待できると思います。脳の機能にどの程度作用するのか、今後の研究結果を楽しみに待ちたいですね。

個人的には、「フェルラ酸だけ摂ればOK」ということはなく、例えば、脳機能を改善させる"ブレインフード"として知られる「ホスファチジルセリン」など、なるべくいろいろな食品から"脳に良い"とされる栄養素を摂取する必要があると考えています。

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自分のからだの状態をデータで理解すると、食との向き合い方も変わるはず

Q.老化を促進する要因は「酸化」以外に何があるのでしょうか?

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現在の医学では、「酸化」「糖化」「炎症」が老化を進める3大要因とされています。先ほど「酸化」は説明したので、「糖化」から説明すると、体内の余分な糖がたんぱく質と結びついて発生する老化加速物質のAGEs(終末糖化産物)により、血管、内臓器官、肌など体を構成するたんぱく質組織がもろくなっていく現象です。そして「炎症」には2つあって、老化に関係するのは、風邪のようなウイルスなどの外的要因で起こる炎症ではなく、自身の細胞の老化や体の機能低下によって、体内で慢性的に発生する内因性の炎症です。

酸化と糖化は相互作用しながら進行し、細胞レベルでは炎症が起こりやすくなります。体内のあちこちで炎症が起きれば、さらに酸化と糖化が加速していく...という具合に、3つの要因はお互いに影響を与えあい、老化を引き起こす「負のトライアングル」なのです。

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※「今すぐ老化を止める最強の食べ方」P19から図を抜粋

Q. 「糖化」の予防にも、低GI食品のポップコーンはおすすめと言えるでしょうか。

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自分の体が糖化しているかどうかの目安は「食後血糖値」です。簡単にいえば、食後、急激に血糖値が上がれば糖化が進みます。「GI(グリセミック・インデックス)」は、食品ごとの食後血糖値の上昇スピードを数値化したもので、数字が低いほど血糖値の上昇がゆるやかですから、ポップコーンは糖化を防ぐ抑える効果が期待できる食品です。ですが、私がこれまで多くの患者さんを診察してわかったことは、「食後血糖値の上昇スピードは非常に個人差がある」ということ。つまり、糖化防止に適した食事にも「個別性」があるのです。

近年、血糖値の急激な上昇を抑えるために野菜を最初に食べる「ベジファースト」や、肉や魚を先に食べる「たんぱく質ファースト」などの言葉が広まっていますが、まずは自分の食後血糖の傾向や、糖化度を知ることが大切です。

「食前血糖値」は健康診断で測定しますし、「食後血糖値」はかかりつけ医師などにお願いすれば、たいていは快く測定してくれるはず。いまは血糖値の変動や、体のAGEs値を自分で測定できる医療機器も登場しています。自分のデータに基づいた「いま自分に必要な栄養と食べ方」がわかれば、「いま自分が何を食べたいか」も大切にしながら、より健康的な食事を楽しむことができますよ。

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Q. その他にも、日々の「食」に対して意識するべきことはありますか?

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基本的なことですが、毎日、いろいろなものを召し上がることだと思います。例えば、"健康寿命を延ばす食材"があっても、それだけを食べ続けるわけにはいかないですよね。「五大栄養素」のたんぱく質・脂質・ビタミン・炭水化物・ミネラルの中から、それぞれ今日食べる食材を選ぶのがわかりやすいのではないでしょうか。

「食」を考えることは「自分を知る」こと。糖化以外にも、自分の体の酸化度合いや、炎症の有無も、いまは簡単な検査で知ることができます。

食事改善はしたいけれど医師にかかるのはハードルが高いという場合は、AIの食事管理サービスを活用するのもおすすめです。いまは自分を知るためのツールもたくさん開発されていますから、食に限らず、本当に自分に合った生活習慣や運動方法を知ることが、一番のエイジングのケアにつながるはずです。

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