映画を見ながら、あるいは仕事の合間に。「どうしてもスナック菓子を山盛り食べたい!」という衝動に駆られることはありませんか? しかし、ポテトチップスやクッキーを袋いっぱい食べてしまえば、その後の罪悪感は計り知れません。
そんな時、あなたの心強い味方になってくれるのが「ポップコーン」です。
実はポップコーンは、ボウルいっぱいに山盛り食べても罪悪感を感じにくい、非常に優秀なヘルシースナック。
今回は、全粒穀物であるポップコーンが私たちに「究極の満足感」を与えてくれる、3つの科学的な秘密を解き明かします。
ポップコーン最大の魔法は、その「見た目のボリューム」にあります。
ポップコーンの原料であるトウモロコシ(爆裂種)の粒は、熱を加えると弾け、なんと元のサイズの30〜40倍にまで膨れ上がります。
つまり、私たちが食べているあのフワフワの大部分は「空気」なのです。
同じ100kcal分のお菓子をお皿に並べたところを想像してみてください。 チョコレートならほんの数粒、ポテトチップスなら小皿に少しですが、ノンオイルのポップコーンなら、大きなボウル一杯分にもなります。
視覚的なボリューム(カサ)が大きいことで、脳は「こんなにたくさん食べた!」と認識しやすく、少ないカロリーでも圧倒的な満足感を得ることができるのです。*1
「柔らかいお菓子は、あっという間に食べてしまって物足りない...」 そんな経験はありませんか? 満足感を得るためには「よく噛むこと」が非常に重要です。
ポップコーンは、トウモロコシの粒を外皮ごと丸々弾けさせた「全粒穀物」。精製された小麦粉で作られたスナック菓子とは異なり、少し硬い皮(果皮)がしっかりと残っています。
この皮があるおかげで、食べる際に自然と「しっかり噛む」ことになります。 咀嚼回数が増えると、時間をかけて食べることになり、結果として少ない量でも深い満足感を得やすくなるのです。全粒穀物ならではの「噛み応え」が、食べすぎ防止のストッパー役を果たしてくれます。
腸内環境の変化を確認するために、味付けのないポップコーンを1日に約20gまたは約40g摂取し、4週間続けた試験が行われています。*2
その結果----
● 排便回数が増加
多くの人で便通改善が見られ、特に多めに食べた人は回数・出やすさともに改善。
● 善玉菌が増え、悪玉菌は減少
腸内細菌の分析では、腸の健康に良い善玉菌が増え、悪玉菌が減るという傾向が確認されています。
ただ「軽いおやつ」として楽しんでいたポップコーンが、腸内環境の改善にも寄与するとは驚きです。
全粒穀物であるポップコーンには、現代人に不足しがちな食物繊維がたっぷりと含まれています。*3
特に注目したいのが、水分を吸収して膨らむ性質を持つ「不溶性食物繊維」が豊富であること。
食物繊維は消化・吸収されずに体内を移動するため、食べた後の「腹持ちが良い」という物理的な特徴を持っています。
一時的にお腹を満たすだけでなく、その満足感が長く続くため、次の食事までの「からだ軽やか習慣」を力強くサポートしてくれます。
「山盛り食べても罪悪感が少ない」理由がお分かりいただけたでしょうか?
- ・空気を含んで大きく膨らむ(低カロリー密度)
・皮ごと食べるからしっかり噛める(咀嚼による満足感)
・食物繊維が豊富(腹持ちの良さ)
ただし、バターやキャラメルがたっぷりかかったものはカロリーが跳ね上がってしまうので要注意。
塩味をベースにしたシンプルなものや、ノンオイルで作れる「エアポップ」のポップコーンを選ぶのが、賢く満足感を得る最大のコツです。
次に「お腹いっぱいおやつを食べたい!」と思ったら、ぜひボウル山盛りのポップコーンを用意してみてくださいね。
≪参考資料:一覧≫
*1:PubMed:Incorporation of air into a snack food reduces energy intake
*2:ジャパンフリトレー株式会社:日本初※1の研究成果! ポップコーンによる便通や腸内環境の改善効果を実証
*3:文部科学省:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」