映画館やテーマパークはもちろん、おうちでのおやつとしてもおなじみのポップコーン。
普段から何気なく「ポップコーン」と呼んでいますが、名前に入っている「POP」がどんな意味なのか、考えたことはありますか?
実はこの名前には、ポップコーンができあがる瞬間の音と動きが、そのまま表現されています。
さらに「POP」という文字は、9月9日の「ポップコーンの日」にも深く関係しているのです。
今回は、知っているようで意外と知らない「ポップコーン」という名前の由来を紐解いていきます。
英語の「POP」には、小さな爆発のような短く鋭い音や、音を立てて弾ける動きを表す意味があります。
たとえば、風船が割れるときや、シャンパンの栓が抜けるときの「ポンッ」という音。こうした瞬間に使われるのが「POP」という言葉です。
英語辞典のMerriam-Websterでも、「POP」は何かが弾けるときの音をまねて生まれた言葉と説明されています。*1
日本語の「ドキドキ」や「ワクワク」のように、聞こえた音や様子を言葉にした表現のひとつなのです。
ポップコーンを作ると、鍋や機械の中から「ポンッ、ポンッ」と軽快な音が聞こえてきます。
小さく硬い粒が勢いよく弾け、白くふくらむ。その音と動きを表す「POP」が、名前の最初に使われています。
名前の後半にある「CORN」は、英語でトウモロコシを意味する言葉です。
つまり「POP」と「CORN」を組み合わせた「POPCORN」は、分かりやすく表現すると「ポンッと弾けるトウモロコシ」。
名前を聞いただけで、トウモロコシの粒が音を立てて変身する様子を想像できます。
ちなみに英語辞典では「POPCORN」という言葉を、加熱すると弾けて白いかたまりになるトウモロコシや、弾けたあとの粒を指す言葉として説明しています。*2
私たちが食べているお菓子だけでなく、弾ける前の専用のトウモロコシも「POPCORN」と呼ばれることがあるのです。
ポップコーンそのものには長い歴史がありますが、現在の「POPCORN」という言葉が記録に登場するのは、それよりもずっとあとのことです。
オックスフォード英語辞典に「POPCORN」という言葉が載るようになったのは1838年。
今から約200年前には、すでにこの名前が使われていたことになります。
弾ける音を表す「POP」と、原料の「CORN」。
見た目や作り方の特徴をそのまま組み合わせたシンプルな名前だからこそ、長い間親しまれてきたのかもしれませんね。
日本で「ポップコーン」が本格的に知られるようになったのは、第二次世界大戦後とされています。
1957年には日本初となる袋入りポップコーンが発売され、映画館や遊園地などのお出かけ先から、少しずつ家庭のおやつへと広がっていきました。*3
名前の意味が分かったところで、9月9日の「ポップコーンの日」との関係を見てみましょう。
英字の「POP」を左右反転させた鏡文字にすると、数字の「909」のように見えます。
このユニークな文字遊びにちなんで、ジャパンフリトレーが9月9日を「ポップコーンの日」として制定しました。*4 2015年6月28日には、日本記念日協会から認定されています。
この記念日には、ポップコーンのおいしさや楽しさを多くの人に知ってもらい、家族や友人と一緒に楽しむ機会を作りたいという想いが込められています。
「POP」が持つ音の楽しさと、「909」に見える文字の面白さ。
ポップコーンの日は、名前ならではの遊び心から生まれた記念日なのです。
「ポップコーン」という名前は、トウモロコシが"ポンッ"と弾ける音と動きから生まれた、食べ物の特徴がそのまま伝わる名前です。
そして「POP」を反対から見ると「909」に見えることから、9月9日は「ポップコーンの日」になりました。
次にポップコーンを食べるときは、名前の由来や、弾ける瞬間の軽快な音を少しだけ思い出してみてください。
いつものおやつが、これまでよりもちょっぴり楽しく感じられるかもしれません。
≪参考資料:一覧≫
*1:Merriam-Webster:「Pop」
*2:OED(オックスフォード英語辞典):「POPCORN」
*3:ジャパンフリトレー:「ポップコーンの歴史」
*4:ジャパンフリトレー:「ジャパンフリトレー「9月9日はポップコーンの日!(前編)」
